ルータやスイッチの設定を1から手動で設定するのが面倒臭い!
久しぶりに実機の設定をすると、意外とConfigを忘れていたりしませんか?そんな時は…ChatGPTの出番です!
昨今、日に日に世間的に生成AIに対する注目度が高まっていますが、実はネットワークエンジニアの仕事にもChatGPTを活かす事ができます!
例えば、「2台のCiscoルータ間でIPSEC+GRE+OSPFを動作させる際のConfig」と一文指示するだけで…

以下の様に設定Configの例を直ぐに出力してきてくれます!

本記事ではルータやスイッチのConfig作成にChatGPTを活用する際のポイントや留意点をまとめて紹介して参ります。
<本記事の結論!>
■ChatGPTのモデルは2024年12月現在、[o1]か「4o」を利用するのがオススメです!
■ChatGPTの「4o」は制限付きですが、無料ユーザでも活用できます。可能であれば有料のPlusプランがオススメです。
■ルータやスイッチの設定をチャットでの会話ベースで生成できます!
ChatGPTでルータやスイッチのConfigを生成する。
ChatGPTのモデルはo1 か 4o を利用する。
ChatGPTには複数のモデルが存在し、それぞれのモデルの違いがイマイチ判らない方もいらっしゃると思います。
2024年12月現在は、「4o」と「o1」が主流となっており、ルータやスイッチのConfigを生成する際も、いずれかを指定するのがオススメです。
GPTモデル | 概要 |
---|---|
GPT-4 | レガシーモデル |
GPT-4o | 現在の標準的なモデル |
GPT-4o mini | GPT-4o の軽量版 |
GPT-4o with Canvas | 文章やコードの作成に特化 専用のCanvasツールで文章を調整できる |
o1 preview | 高度な推論の処理に特化 数学やプログラミング分野に強い |
o1 mini | GPT-o1 の軽量版 |
■「4o」は現在の標準的なモデルで、無料ユーザでも制限付きで活用ができます。
■「o1」は数学やプログラミングに特化しており、有料のPlusプラン以上への加入が必要になります。
ChatGPTに関しては以下の記事でも詳しく解説しておりますので、是非併せてご参照頂けると幸いです。

生成される設定の精度は低くない!
以下が冒頭の「2台のCiscoルータ間でIPSEC+GRE+OSPFを動作させる際のConfig」で出力された生成結果です。
<R1の設定>
! OSPF設定
router ospf 1
router-id 1.1.1.1
network 10.1.1.0 0.0.0.255 area 0
! GREトンネルインターフェース設定
interface Tunnel0
ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
tunnel source GigabitEthernet0/0
tunnel destination 198.51.100.2
keepalive 10 3
! ISAKMP (IKEフェーズ1) 設定
crypto isakmp policy 10
encr aes
hash sha
authentication pre-share
group 2
lifetime 86400
crypto isakmp key cisco123 address 198.51.100.2
! IPsecトランスフォームセット(IKEフェーズ2)
crypto ipsec transform-set MYSET esp-aes esp-sha-hmac
! IPsec用Crypto Map定義
crypto map CMAP 10 ipsec-isakmp
set peer 198.51.100.2
set transform-set MYSET
match address 101
! GREトラフィックを保護対象とするACL
access-list 101 permit gre host 198.51.100.1 host 198.51.100.2
! 外部インターフェース設定
interface GigabitEthernet0/0
ip address 198.51.100.1 255.255.255.0
crypto map CMAP
<R2の設定>
! OSPF設定
router ospf 1
router-id 2.2.2.2
network 10.1.1.0 0.0.0.255 area 0
! GREトンネルインターフェース設定
interface Tunnel0
ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
tunnel source GigabitEthernet0/0
tunnel destination 198.51.100.1
keepalive 10 3
! ISAKMP (IKEフェーズ1) 設定
crypto isakmp policy 10
encr aes
hash sha
authentication pre-share
group 2
lifetime 86400
crypto isakmp key cisco123 address 198.51.100.1
! IPsecトランスフォームセット(IKEフェーズ2)
crypto ipsec transform-set MYSET esp-aes esp-sha-hmac
! IPsec用Crypto Map定義
crypto map CMAP 10 ipsec-isakmp
set peer 198.51.100.1
set transform-set MYSET
match address 101
! GREトラフィックを保護対象とするACL
access-list 101 permit gre host 198.51.100.2 host 198.51.100.1
! 外部インターフェース設定
interface GigabitEthernet0/0
ip address 198.51.100.2 255.255.255.0
crypto map CMAP
丁寧に出力の最後には設定のポイントまで解説してくれました。

会話ベースで更に設定を追加する事も可能です。
ChatGPTでは更に追加で指示を出す事により、会話ベースで設定を追加していく事も可能です。
例えば、前項のOSPFに対し、R1のルータに内部IFの設定やDirect接続の再配布を指示します。

! 内部向けインターフェース設定
interface GigabitEthernet0/1
ip address 172.16.1.254 255.255.255.0
no shutdown
! OSPF設定
router ospf 1
router-id 1.1.1.1
network 10.1.1.0 0.0.0.255 area 0
redistribute connected subnets
メチャクチャ便利ですね!今回はルータを例に出しましたが、スイッチの設定も同じ要領で生成できます。
まとめ
最後までご覧になって頂きありがとうございます!
本日のポイント
<本記事のポイント!>
■ChatGPTのモデルは2024年12月現在、[o1]か「4o」を利用するのがオススメです!
■ChatGPTの「4o」は制限付きですが、無料ユーザでも活用できます。可能であれば有料のPlusプランがオススメです。
■ルータやスイッチの設定をチャットでの会話ベースで生成できます!
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