会社員としてネットワークエンジニアの経験を積む中で、「もっと自由に働きたい」「収入を上げたい」と感じたことはありませんか?
そんな方にとって有力な選択肢の一つが「フリーランスエンジニア」という働き方です。
しかし、いざ独立しようと思っても、開業の手続きや税務処理、案件の獲得方法など、何から始めれば良いのか分からず不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、ネットワークエンジニアとしてフリーランスを目指す方に向けて、独立前にやるべき準備から、開業後に必要な手続き、仕事の探し方のコツまで、実体験に基づいてわかりやすく解説します。
ネットワークエンジニアのフリーランスとは?働き方の特徴とメリット・デメリット
フリーランスネットワークエンジニアとは
企業に属さず、個人事業主として案件ごとに契約し、ネットワーク設計・構築・運用などの業務を請け負うエンジニアのことです。
契約形態は主に準委任契約(週5常駐・月140~180時間の時間契約)であることが多く、実態としては「会社員に近い働き方」をしながらも、自営業者としての自由と責任を持って働きます。
正社員との違い(比較表)
項目 | 正社員 | フリーランスネットワークエンジニア |
---|---|---|
所属 | 企業に雇用される | 自営業(個人事業主) |
契約形態 | 雇用契約 | 準委任契約・業務委託契約など ※基本は準委任契約となる。 |
働く場所 | オフィス勤務・在宅勤務など | 客先常駐 またはリモート |
収入の安定性 | 安定(固定給+賞与) | 案件による ※契約が切れれば収入ゼロのリスク |
社会保障 | 健康保険・厚生年金・雇用保険など | 国民健康保険・国民年金 ※失業保険なし |
税務処理 | 会社が年末調整などを代行 | 自分で確定申告が必要 |
フリーランスとして働くメリット
フリーランスでは正社員よりも収入面や働き方の自由度の高さにメリットがあります。
<フリーランスエンジニアの主なメリット>
- 収入アップの可能性が高い
単価70〜90万円以上の案件も多く、経験次第では正社員時代よりも年収が上がるケースが多数。 - 働き方の自由度が高い
リモート案件や週3~4日の案件もあり、自分のライフスタイルに合わせやすい。 - スキルや成果が直接収入に反映される
成果主義的な環境でやりがいを感じやすい。
フリーランスの単価に関しては、以下の記事でも紹介しておりますので、併せてご参照頂けると幸いです。

デメリット・注意点
準委任契約では正社員に近い働き方ができますが、社会保障の薄さや確定申告の手続きなど、フリーランスならではのデメリットがございます。
<フリーランスエンジニアの主なデメリット>
- 収入の不安定さと社会的保障の薄さ
案件が切れた場合のブランクリスクや、病気・ケガによる収入減への備えが必要。 - 営業・経理・税務などすべて自分で対応する必要がある
エンジニア業務に加えて、ビジネススキルも求められる。 - 自己管理能力が求められる
勤怠・納期・品質の管理を自己責任で行う必要がある。
ただ、フリーランスのデメリットに対しては、以下の様に対策を行う事で、リスクを軽減する事が可能です。
<フリーランスのデメリットに対する対策例>
案件の獲得に関してはフリーランスエージェントを活用して、案件の紹介・契約更新サポートを受けることで安定稼働を実現しやすくなります。就業不能保険やフリーナンスの補償制度を活用することで、労災の代替も可能です。
また、税務処理に関しては税理士に確定申告や記帳代行を依頼したり、会計ソフトを活用することで、作業を大幅に効率化できます。
独立前に準備しておくべきこと
フリーランスとしてスムーズにスタートを切るためには、独立前の準備が非常に重要です。ここでは、ネットワークエンジニアが会社員から独立する際に、事前に整えておくべきポイントを紹介します。
スキル・実績の棚卸し
まずは、自分の持っているスキル・経験を明確に言語化しましょう。
- 対応可能な業務範囲(設計・構築・運用・監視 など)
- 対応可能な製品・メーカー(Cisco, Juniper, FortiGate, Arubaなど)
- 実績(携わったプロジェクトや導入規模、チーム体制)
これらは後述するエージェント登録時や職務経歴書作成にも役立ちます。
職務経歴書の作成
フリーランスエンジニアでも、職務経歴書は必須です。テンプレートに沿って以下の情報をまとめておきましょう。
- 自己紹介/強みのまとめ
- 参画期間、業務内容、環境(OS/NW機器/規模など)
- チーム体制や役割(リーダー経験などがあれば明記)
- 成果(工数削減、安定稼働などの定量的な実績があればなお良し)
多くのエージェントでは登録時に職務経歴書の提出を求められます。出来れば正社員の内にこれまでのキャリアをまとめておくことをオススメします。
営業チャネルの確保(案件獲得の準備)
独立直後から仕事が途切れないように、以下の方法で案件の入り口を複数確保しておきましょう。
- フリーランスエージェントに複数登録(例:レバテックフリーランス、Midworks、エンジニアファクトリーなど)
- 知人・同僚・元上司などへ独立の報告(紹介やつなぎの案件に繋がる可能性あり)
- LinkedInやTwitterなどのSNS活用(技術発信をしておくと声がかかりやすい)
職務経歴書が用意出来ていなくても、検索機能から実際にどの様な案件があるかも調べる事ができます。
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フリーランスボードに関しては以下の記事で紹介しているので、併せてご参照頂けると幸いです。

稼働環境の整備
フリーランスは基本的に「自分が使う機材・回線・作業環境」も自己責任です。
<主に必要な設備>
- 高速で安定したインターネット回線
- リモート会議用のヘッドセット・Webカメラ
- ノートPC+モニターなど作業環境一式
- バックアップやセキュリティソフトの導入も重要
- ExcelやWordなどのOfficeソフトの準備
ただ、確定申告や営業活動などは自分のPCを利用する事になるかと思いますので、一通りの作業環境は整えておく必要がございます。
家族の理解・生活面の見直し
収入が不安定になる可能性もあるため、家族がいる方は特に、事前に話し合いをして理解を得ることが不可欠です。
- 契約切れ時の備え(生活費の半年分の貯金があると安心)
- 国保・年金の変更による負担増の説明
- 将来的な働き方のビジョン共有(週4案件や在宅中心など)
このように、独立後に焦らないように「技術」「営業」「生活」の3軸で準備をしておくことが、安定したスタートを切る鍵になります。
開業に必要な手続きとは?
フリーランスネットワークエンジニアとして正式に活動を始めるには、いくつかの行政手続きが必要です。特に開業届の提出や青色申告の申請は、税務上のメリットを受けるためにも重要なポイントです。
開業届の提出(ほぼ必須)
フリーランスとして事業を始める場合、原則として開業から1カ月以内に税務署へ「開業届」を提出します。
<開業届の手続きについて>
- 提出書類:
→「個人事業の開業・廃業等届出書」 - 提出先:
→ 住民票のある地域を管轄する税務署 - 提出方法:
→ 郵送・持参・e-Tax(電子申告)のいずれかでOK - 控えが必要な場合は、2部提出+返信用封筒を同封しましょう
実は開業届の提出は義務ではなく、フリーランスとして働くにあたって、出さなければ仕事ができないということはありません。税務署に届け出をしなくても、収入が発生すれば「事業所得」または「雑所得」として確定申告を行うことになります。
つまり、開業届はあくまで任意提出です。しかし、提出することで得られる税務面のメリットが非常に大きいため、基本的には出しておくべきと言えます。
青色申告承認申請書の提出(推奨)
節税メリットを最大限に活かすために、「青色申告承認申請書」も開業から2カ月以内(基本は開業届と一緒に)に提出しましょう。
<青色申告とは?>
- 最大65万円の青色申告特別控除が受けられる
- 家族への給与支払い(専従者給与)も経費として計上可能
- 会計ソフトを使えば、複式簿記も難しくない
確定申告には事前に申請が必要な「青色」と、特に申請が必要ない「白色」がございます。
両社の主な違いは以下の通りですが、税金の控除の額が全然違うので、基本的には「青色」で申告する事を推奨致します。
項目 | 青色申告 | 白色申告 |
---|---|---|
控除額 | 最大65万円(簡易簿記なら10万円) | 控除なし |
帳簿形式 | 複式簿記(or簡易簿記) | 単式簿記でOK |
赤字の繰越 | 3年間繰り越せる | 不可 |
家族への給与の経費化 | 条件を満たせば可能(専従者給与) | 原則不可 |
提出に必要な書類 | 開業届+青色申告承認申請書 | 特になし |
屋号は必要?
開業届には「屋号(事業名)」の記入欄がありますが、必須ではありません。記載しない場合は「氏名」がそのまま事業名になります。
- 後から屋号を決めて変更することも可能
- 屋号入りの銀行口座を作る場合には記載しておくと便利
ちなみに屋号は後からつける事も可能です。特にこだわりがなければ、一旦はつけずに事業を開始してみても良いと思います。
インボイス制度(適格請求書発行事業者)の検討
まず、「インボイス」とは何かを簡単に説明します。
インボイス(適格請求書)とは:
消費税の仕入税額控除を受けるために必要な、必要項目が明記された正式な請求書のことです。2023年10月に制度が始まり、発行できるのは「適格請求書発行事業者」として登録した課税事業者のみです。
2023年10月から始まったインボイス制度により、課税事業者のみがインボイス(適格請求書)を発行可能となっています。
<インボイスに関して>
- 登録は任意だが、発注元が法人の場合、登録を求められるケースもある
- 年間売上が1,000万円未満であっても、登録すれば消費税の仕入税額控除を相手方が受けられる
- 登録していないと、仕事を断られる可能性もあるため、登録を検討する価値あり
登録の判断基準は以下を参考にしてみてください。インボイスも必ず登録しなければいけない訳ではない為、開業してから徐々に検討していくでも良いかとはおもいます。
判断基準 | 登録を検討した方がよいケース |
---|---|
年商 | 年間売上が1,000万円を超える見込みがある |
取引先 | 法人相手の案件が多い/大手企業が多い |
エージェント案件 | 「インボイス登録者のみ可」の案件もあり得る。 |
今後の拡大や信用を重視したい場合 | 消費税分の控除ができることで信頼性が上がる |
この章を終えれば、法的には個人事業主として活動できる状態になります。
次のステップは、いよいよ実務である「契約」や「稼働」の管理です。
契約や業務開始後にやるべきこと
フリーランスネットワークエンジニアとして仕事を開始する際には、案件への参画にともなう契約処理や稼働管理、保険制度の切り替えなどの実務対応が必要になります。会社員時代とは違い、すべて自分で管理することになるため、抜け漏れなく対応しましょう。
契約書の確認ポイント(準委任契約)
ネットワークエンジニア案件の多くは準委任契約です。以下のような項目は必ずチェックしましょう。
確認項目 | チェック内容例 |
---|---|
稼働時間 | 月140~180時間など。最低稼働時間を下回ると減額になることも。 |
勤務場所 | フルリモート or 客先常駐、出社頻度などを確認。 |
単価・支払い条件 | 月単価、支払いサイト(例:月末締め翌々月10日払いなど)。 |
契約期間 | 初回3カ月、以後1カ月ごとの自動更新などが一般的。 |
損害賠償責任 | 過失によるトラブル時の責任範囲も要確認。 |
※トラブルを避けるためにも、口頭やメールだけでなく必ず書面(電子可)で契約書を交わすことが大切です。
稼働実績の記録と提出
多くの案件では、月次で稼働実績(タイムシート)を提出する必要があります。
- ExcelやGoogleスプレッドシートでの管理が一般的
- クライアントのフォーマットがある場合はそちらを使用
- 月末にはエージェントやクライアントへ提出・承認が必要
→ 稼働管理を怠ると、報酬の支払い遅延や単価減額のトラブルになることもあるため要注意です。
社会保険・年金の切り替え
会社を退職後、2週間以内に健康保険や年金の手続きを行いましょう。
制度 | 内容 | 手続き先 |
---|---|---|
健康保険 | 国民健康保険へ切り替え | 住民票のある市区町村役所 |
年金 | 国民年金へ切り替え | 同上 |
※収入によっては「国民健康保険の保険料が高くなる」ため、扶養や任意継続なども検討しておくと安心です。
労災保険の代替も検討を
フリーランスには労災保険が適用されません。業務中のケガや病気、トラブルによる損害に備えて、民間の保険サービスや支援制度の活用が重要です。
とくにおすすめなのが、GMOグループが提供するフリーランス向けサービス「FREENANCE(フリーナンス)」です。
▶ FREENANCE(フリーナンス)とは?
フリーランス向けの請求書即日現金化サービス(ファクタリング)や、万が一の事故やトラブルに備えた無料の「あんしん補償」がセットになった便利なサービスです。
登録するだけで、業務中の事故による損害賠償などにも対応可能な賠償責任保険(最高5,000万円)が自動で付帯されます。
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その他にも、以下のような民間保険や制度も併せて検討すると安心です。
- 所得補償保険・就業不能保険(病気・事故による収入減に備える)
- 小規模企業共済(退職金代わりの積立制度、節税効果もあり)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)(老後資金の自助努力+節税)
会計・請求業務の体制整備
契約書に基づいて、月末や月初には請求書を作成・送付する必要があります。あわせて帳簿付けも並行して進めましょう。
- 会計ソフト(freee、マネーフォワードクラウドなど)を導入
- 請求書の発行はテンプレートを用意 or 会計ソフトで自動生成
- 毎月の売上・経費を都度入力しておくと、確定申告時に楽になる
これらの対応をしっかり押さえておけば、フリーランスとしての信頼性と安定性が格段にアップします。
次は、避けて通れない「確定申告と税務処理」について解説します。
確定申告と税務処理の基本
フリーランスとして収入を得る以上、毎年の確定申告と日々の帳簿管理は避けて通れません。特にネットワークエンジニアのような高収入案件を扱う場合、適切な節税対策と正確な会計処理が重要になります。
確定申告の種類と申告時期
フリーランスが行うのは「所得税の確定申告」です。毎年以下のスケジュールで行います。
- 申告対象期間:前年1月1日~12月31日
- 申告・納税期限:翌年2月16日〜3月15日頃まで(年度によって若干前後)
青色申告にすると、65万円(電子申告等)または55万円の特別控除が受けられます。
会計ソフトを活用しよう
フリーランスとして帳簿付けや確定申告を行う際は、会計ソフトの導入が必須と言っても過言ではありません。
筆者自身は「弥生会計オンライン」を使用していますが、操作がシンプルで非常に使いやすく、はじめての確定申告でもスムーズに対応できました。
✅ おすすめの会計ソフト2選
ソフト名 | 特徴・おすすめポイント |
---|---|
弥生会計 オンライン | 筆者も愛用中。操作がわかりやすく、初心者にも親切な設計。 青色申告に必要な帳簿もすべて自動で作成可能。サポートも手厚い。 |
マネーフォワードクラウド | 銀行・クレカ連携などの自動仕訳が強力で、入力の手間を最小限にできる。スマホアプリからの入力にも対応。 |
どちらも青色申告対応・e-Tax連携済みで、インボイス制度にも対応しています。特に以下のような方には、弥生の利用をおすすめします。
- 会計ソフトを使うのがはじめての方
- 記帳を簡単に済ませて本業に集中したい方
- 手厚いサポート体制を重視する方
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経費にできる主な項目
ネットワークエンジニアとしての業務に必要な支出は、原則すべて「経費」として計上できます。
経費の例 | 説明 |
---|---|
通信費 | インターネット、スマホ代など |
消耗品費 | ケーブル、マウス、ノート類など |
備品購入費(減価償却) | 高額なPC・モニターなどは10万円以上なら減価償却対象 |
交際費・接待費 | 顧客や取引先との打ち合わせにかかった飲食費など |
交通費 | 常駐先への電車代や出張費など |
会議費・ソフト利用料 | Zoom、有料チャットツール、クラウドなどの利用料 |
→ 家事按分(自宅利用分の一部を経費にする)も可能。例:家賃の30%、電気代の50%など
消費税の扱いとインボイス対応
- 開業初年度〜2年目までは消費税免税事業者(条件あり)
- 年間売上が1,000万円を超えると、翌々年から課税事業者として申告が必要
- インボイス登録をした場合は、消費税の申告・納税も発生
→ 初年度からインボイス登録している場合は、消費税の扱いも要注意です。
税理士に依頼するべき?
年商が増えてきたり、税務処理に自信がない場合は、税理士のサポートを受けるのも有効です。
- スポット相談だけでも対応してくれる税理士もあり
- 会計ソフト+顧問契約で記帳代行を任せることも可能
- 節税アドバイスが受けられる
正確な帳簿と適切な申告をしておくことで、税務調査のリスクを下げつつ、節税もしっかりできます。
安定稼働・収入アップを目指すには
フリーランスネットワークエンジニアとして独立した後は、継続的に仕事を得て収入を安定させることが重要です。さらに、案件の選び方やスキルアップの取り組み次第では、収入アップも十分可能です。
複数のエージェントを使い分ける
案件獲得はフリーランスエージェント経由が主流です。複数のエージェントに登録しておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 案件数が増えることで希望条件に合うものを選べる
- 各社で単価や条件の比較ができる
- 非公開案件や「指名案件」が来ることも
例:
- 高単価案件が豊富 → レバテックフリーランス、PE-BANK
- 福利厚生が手厚い → Midworks、エンジニアファクトリー
- 地方案件にも強い → フリーランススタート、クラウドテック
オススメのフリーランスエージェントに関しては以下の記事も併せてご参照ください。

スキルアップで高単価案件を狙う
特にネットワーク分野では、以下のようなスキルや資格があると高単価案件につながりやすくなります。
- 資格例:
- Cisco系:CCNP(上級)、CCIE(最上位)
- 国家資格:ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士
- PM系:プロジェクトマネージャー、PMP など
- スキル例:
- 大規模NWの設計・構築経験
- クラウド(AWS/VPC設計、Transit Gatewayなど)
- SD-WAN、Prisma Access、FortiGateの導入経験など
→ 単価アップには、技術+上流工程(要件定義、顧客折衝)もカギです。
情報発信・人脈形成も武器になる
- 技術ブログやX(旧Twitter)、Qiitaでの情報発信
- 勉強会やコミュニティ(JANOG、セキュリティキャンプ)への参加
- 元同僚・先輩との関係維持
→ 継続的な発信や人とのつながりが、思わぬ案件や仕事の紹介に繋がることもあります。
長期案件の確保で収入の安定化を
契約の更新が短い案件ばかりだと精神的にも不安定になります。エージェントに相談して「長期稼働を前提とした案件」を選ぶと、生活が安定します。
- 目安として、稼働実績平均12カ月以上のエージェントを選ぶのもおすすめ
- クライアントとの関係が良ければ、3年超の長期稼働も可能
生活コストと稼働時間のバランスを見直す
フリーランスは働きすぎると時間単価が下がることもあります。週4稼働の案件や、在宅中心の案件に切り替えることで、家族との時間や副業に使える時間を確保する選択も視野に入ります。
継続的なスキルアップと案件選定の工夫を積み重ねていくことで、「収入の安定」と「働き方の自由」を両立することが可能です。
フリーランスは自由と責任のバランスがカギ
ネットワークエンジニアとしてフリーランスになるには、事前の準備から開業手続き、契約や確定申告まで、やるべきことは多岐にわたります。しかし、その一つひとつを着実にこなしていけば、自由度の高い働き方と収入アップのチャンスが手に入ります。
特に準委任契約をベースとした働き方は、正社員に近い安定性もありながら、自分の裁量で働く時間や環境を選びやすいのが魅力です。
今後フリーランスとして長く活躍していくためには、以下の3点が重要です:
- スキル・実績の棚卸しと継続的なスキルアップ
- 適切な案件選定とエージェントの活用
- 税務・保険・契約の自己管理能力の強化
最初は不安もあるかもしれませんが、しっかりと準備をすれば、会社員時代には得られなかった時間的な自由や収入面での余裕を手に入れることも十分可能です。
あなたもフリーランスネットワークエンジニアとして、新たなキャリアの一歩を踏み出してみませんか?
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