近年、テレワークや在宅勤務がIT業界に浸透してきましたが、「ネットワークエンジニアは現場仕事が多い」というイメージから、リモートワークが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際は、ネットワークエンジニアの仕事も内容によっては十分にリモートで対応可能です。筆者自身、現在フリーランスのネットワークエンジニアとして働いており、ほとんどの業務を自宅から対応しています。
この記事では、その実体験をもとに、ネットワークエンジニアのリモートワーク事情について解説します。
フリーランス ネットワークエンジニアはリモートワーク可能?
結論:多くの業務は在宅対応できる
結論から言うと、フリーランスのネットワークエンジニアでもリモートワークは十分に可能です。特に以下のような業務は、在宅でも問題なく進めることができます:
<リモートでも対応可能な業務例>
- プリセールス業務 (提案書や見積もり作成など)
- PM/PMO業務
- ネットワーク設計(基本設計・詳細設計)
- コンフィグ作成(Cisco・Palo Altoなど)
- オンライン会議による打ち合わせ(ZoomやTeams)
- VPNやリモートデスクトップ経由でのリモート設定
特に昨今はSASEやCloudでの集中管理を前提としたSaaSサービス(ArubaCentralやMeraki Cloudなど)の登場により、構築や設定検証などにおいてもリモートで対応できるケースが増えたてきました。
現地作業が必要になるケースとは?
もちろん、全ての業務がリモートで完結するわけではありません。以下のような場面では、現地での対応が求められることもあります。
<リモートだと対応不可な業務例>
- ネットワーク機器の設置・入れ替え作業
- 拠点の新設時の物理作業
- Consoleを用いた物理機器の設定作業
- 物理的な機器を用いた実機検証
- 現地トラブル時の対応(ケーブルや電源の問題など)
とはいえ、筆者の経験では月に1〜2回程度の頻度で済むことが多く、全体の稼働時間に占める割合は非常に小さいです。
筆者の働き方:ほとんど在宅でも問題なし
私は現在、フリーランスとして準委任契約でSIer案件に従事しており、月140〜180時間ほどの稼働で月収は約70万円です。実業務の9割以上は在宅で行っており、現地に出向くのは以下のようなタイミングのみです。
<実際の現地対応例>
- プロジェクト初期のキックオフ
- 機器搬入後の初期設定やテスト
- 顧客先の現地確認が必要な場合
エージェント活用と希望条件の伝え方【実体験】
フリーランスとして案件を獲得する際、エージェントの活用は非常に有効です。特に「基本リモート勤務希望」など、働き方に対する明確な希望がある場合は、事前にしっかりと伝えることが重要です。
私自身は現在、レバテックフリーランスを通じて案件に参画していますが、最初の面談時から一貫して以下の希望を伝えています
<案件参画時の希望条件例>
- 原則リモートワーク希望(必要時のみ現地対応は可)
- 常駐・毎日の出社が必須の案件は除外
- なるべく上流工程中心の案件を希望 (プリセールス/PM・PMO/設計工程/構築支援など)
最近では、ネットワークエンジニアの分野でも「リモートOK」の案件は増えており、リモート前提でのマッチングは十分可能です。
最終まとめ:自分に合った働き方を選ぼう
ネットワークエンジニアであっても、フリーランスとしての働き方を工夫すれば、リモートメインで十分に活躍できます。技術力はもちろん、案件選定の視点やエージェントとのコミュニケーションも、快適なワークスタイルを実現するための重要な要素です。
今後フリーランスを検討している方や、現在の働き方を見直したいインフラエンジニアの方は、ぜひ「在宅メインで働けるネットワーク案件」に目を向けてみてください。
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